Bloody Core

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月―ユエ―

Author:月―ユエ―
Another Name:残響(ナイトメア)
Level:23
Favorite Words:No pain,No gain.

「I'm a doer, not a talker!」

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■ ちょっとだけよ?

アンタも好きねぇ。


ということで。新年一発目のブログです。皆様明けましたね。今年も宜しくお願いしますですよ。
某あずささんから年の瀬の挨拶も新年の挨拶もないなんて…!と言われたので新年の挨拶だけでもしてみました(笑)


ちなみにタイトルと冒頭は某あの人のネタです。分かる人いるかな?(笑)
そして言葉通りのこと実行してやんよ!


本編チラ見せだああああああああ!!!


しかもさっきまで書いてた!出来たてほやほや(笑)
もうちょっとだから待っててちょーだいね。


てことで見たい人は続きからいっちゃっていいっすか?いっちゃってくださいよー。いっちゃっていいっすよー。…という某うぃっしゅな人と某林さんの間では恒例のネタと共にどうぞ。
* * *



しっかり温まっていい気分で入浴を終え戻ってくると丁度料理が出来上がっていた。
初めて妻の手料理で迎える夕食。意気揚々と席につきスプーンを手にする。
だが。

「……なんか、俺が知ってるカレーの具じゃないもの入ってないか…?」

自分は魔界生まれの魔界育ちでそもそも一般的な「カレー」がどういうものかは知らない。
だがマリアや同僚のギルディスが転生者である為、自然と人間界のものに詳しくなり。
当然、食事もそれとなく人間界仕様になるもので。
基本的に食事担当である自分はわざわざ勉強したりもして、それなりに分かるからこその言葉だ。
カレーといえば人参だのじゃがいもだの玉葱だの王道な野菜や肉が入ってると思っていたのだが。
……どう見ても魔界仕様の色合いじゃないか、これは。さっきまで切っていた野菜はどこにいったんだろう。

「隠し味よ、隠し味。いいから食べてみて」

隠し味で何を入れたか語らないのか、妻よ。

「い、いただきます…」

辛うじて普通だったご飯と正直得体の知れないルーをスプーンで一緒に掬い、口に運ぶ。
なるべく目の前のカレーを見ないように瞼を伏せて、咀嚼。そして。

「どう?お手製カレーの味は」
「―――美味い…」

それは素直な感想だった。
見た目はアレだが、味は悪くない。というか、とても美味しい。もしかすると自分が作るより美味しいかもしれない。

「たまにはね、奥さんらしいこともしてみようかなって」

そう告げる彼女はどこか気恥ずかしそうで……どこか、切なげだった。
決戦までは一週間を切っている。
お互い今回は今までと違うということも分かっている。最悪を想像していないわけじゃない。
ましてや二人揃って危険の最前線に立つ身だ。他と比べてその可能性は段違いにある。
それを考慮した上での、手料理だった。
言葉のない自分と、不意に重くなってしまった空気を壊すようにマリアが先を続ける。

「ちょっと、何暗い顔してんのよ。食べないなら捨てるわよ?」
「や、食うって」

緩く首を振り、食事を再開する。忘れてた、とマリアが追加で持ってきたのは野菜炒めだった。先程の野菜はこっち用だったらしい。
食事中に無言になるのはどの種族でも共通なのだろうか、暫くの間沈黙が場を支配する。
そのままどちらからともなく食事を終えて、ご馳走様を口にして。
早々に片付けを始めた妻の背中に、ダインは声をかけた。

「隠密、お前から志願したんだってな」
「………」
「お前の人間時代のことは、よく知らねぇ。けどこう…複雑っつーか、何つーか」
「助けたい相手は前に好きだった男だし?」
「まあ……ん?」
「知らなかったの?」

当たり前という顔をしながら問い掛けてくるマリアに絶句する。
そんなさらりと言わなくても。

「そんな雰囲気だなとは思ってたけどよ。ホントだとは思わなかった」
「まあ、過去形だけどね。今はアンタだけだから心配しないで」
「お、おう…」

さらりついでに告白もしないでいただきたい。反応に困るじゃないか。
再び背を向けて洗い物を続ける彼女が、ぽつりと告げる。

「過去形ついでというか、清算に近いかな。私もね、前に進もうと思って。
ほら、カイもウルド君も頑張ってるじゃない?だからそれに看過された感じ?」
「……なるほど」

その背中が震えていると気付けたのは、きっと自分だけだと思う。
だから―――きつく、抱き締めた。

「ちょっと、」

その震えを、止めてあげたくて。

「俺と約束しろ。絶対、生きて帰ってくるって」
「………」
「マリア」

腕の中で俯く彼女は、いつもより華奢に見えた。
普段は勿論、四天王として活躍していた頃も強気なイメージだけれど。
こうしてみると、やはり一人の女性なのだと実感する。

「だったら、貴方もよ。ダイン」

返ってきた予想外の言葉に、目を丸くする。
まさかストレートに心配される日がくるとは。今日は珍しいことが多すぎる。

「帰ってきたら…ちゃんとしたカレーの作り方、教えてちょうだい」

そう言って振り向いた彼女の顔は、泣き笑いの表情。
何とも言えない衝動に駆られて、その唇に自分のそれを重ねる。
至近距離で見つめあって、どちらからともなく、笑った。


「ああ、……約束だ」


決戦まで、あと4日。



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