Bloody Core

プロフィール

月―ユエ―

Author:月―ユエ―
Another Name:残響(ナイトメア)
Level:23
Favorite Words:No pain,No gain.

「I'm a doer, not a talker!」

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■ 彼と彼女とアイツとコイツ。

調子に乗ってまだ書きます。時間がある時にいっぱい書いておきたいの。どうも、俺です。



折角小説用に作ったブログなんで早速本領発揮してみる。
というわけで小ネタ投下。ろくにプロットもないまま書き綴ってみた。未公開シーンってやつです。
でもただ書いても面白くないので一つ制約をば。


人名一切なし。


私の大好きな作家さんが前にやってたんです。今は書籍化して名前も分かってますが当時は「これ誰よ!?」とか思いながら楽しみつつ読んだのでやってみる。でも多分一発でバレるwww
こいつとコイツか?なんて予想しながら読んでやって下さいましー。


そんなこんなで追記からスタートです。じゃ、おやすみ。
* * *




「意外と器用なのね」

そう彼女は呟いた。自分の手元を見て。

「意外とって、失礼だろ?」
「そんなことないわよ。素直な感想なんだから」

何とも理不尽な。この世は別に彼女を中心に回ってるわけじゃない。
そんな言葉を知ってか知らずか相変わらず包丁を持つ自分の手は機械的に動いてニンジンを刻んでいる。
とんとん。トントン。

「アイツがやらないんだから、俺がやるしかないじゃねぇか」
「出来合いじゃダメなの?」

さらりとした問い掛け。思わず半眼になる。
暫く無言で視線を向けて、深い溜息。彼女は相変わらずきょとんとしたまま。

「お前に言うのもアレなんだが、俺…家庭的な女が好きなんだ。
だからそうサラッと『料理なんてしなくても生きていける』的発言をされると…」
「私、キャリアウーマンだから」
「……何でだろう、真顔なのに説得力がまるでない……」

恐らく彼女が棒読みだったからという明確な答えは出ていたが彼は口を閉ざした。
言ったところで彼女が料理を始めるとも思えない。

「それで、今日のご飯は?」
「見りゃ分かるだろ、カレー」
「私、から」
「辛くない。甘口。アイツ用に辛口。ちゃんと作り分けます」

コンロに並ぶ二つの鍋を一瞥し淡々と告げる。
何故か自分が料理担当になってしまってから食いぶち達の好みが面白い程真逆だと知った。
アイツの方は両方いけるらしいが自分からは食べない。こいつの方は自分の好みを断固として譲らない。ある意味似た者同士だ。

「流石ねー。そういえばいつ帰ってくるの?」
「アイツ?」
「うん」
「まだじゃねぇ?残業押し付けられるかもとか言ってたし」

にんじんを隅に寄せて、玉葱に手を伸ばす。視界に一瞬映る時計の秒針はいつもの夕食の時間より進んでいる。
アイツが仕事に行く前にだるそうに言っていたのを思い出す。とことん仕事嫌いな男だ。

「じゃあ、先に食べちゃおうか」
「いいのか?」
「お腹減ったのよ」
「…お前が言うなら、いいけど」

視界の端の彼女が動く。料理が出来ない代わりにと食器やら何やらを準備してくれるようだった。
玉葱に視線を戻して、刺激に目をやられる。それを何度か瞬きをしてやり過ごす。
不意に、彼女がぽつりと告げた。

「いつもアイツと一緒にいるから、あんまり二人で話す機会もないしね?」

それは背中越しの言葉。食器を三人分抱える彼女の何気ないそれ。
出逢った頃よりも少しだけ伸びた髪。肩にかかる程の淡い金髪が揺れる。

「折角だからいっぱい話しましょ。アイツに関しての愚痴も聞くわよー」
「言わねぇって。つか言えねぇ」

漏れなくチクられるに決まってる。彼は思わず即答した。
彼女が声を上げて笑い、その通りと頷いた。……何て奴だ。



―――これはとある日の会話。“あの日”よりも前の、他愛のないひととき。

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